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× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 薄柔らかい午後の日差しを受けながら、うたた寝したい衝動に駆られる私と、彼女。 「眠いね」なんて柔らかに微笑みながら言われた物だから、つられてこっちも「うん」と答えた。 ココは無人の空き教室。 2人が何をしてたかなんてのは、秘密のコトだ。 程良い疲労感に押し出されるように、彼女の方にしなだれかかる。 返ってくる感触は穏やかな愛撫と暖かな笑み。 ココには優しい感触しかない。 防音材で埋め尽くされた天井を見上げながら、そんなどうしようもないことを1人思った。 疑問に思っても、考えるのが怖くなっても、ココは私達を受け入れてくれる。 空想世界の、最後の領地。 私達はこの微睡みから、世界へと干渉する。 発信されるのは、一点の曇りもない、存在への呪詛。 目覚ましを止めるかのように時間を止め、蒲団に潜り込むように現実を遮断する。 アンテナもマイクも無いけれど、ただひたすら願い、祈る。 私達以外のモノが――全て等しく消えますように、と。 PR この記事にコメントする
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